瑞興寺

<真宗大谷派 瑞興寺>(ずいこうじ)
住所:大阪市平野区平野市町3-4-17
編集:瑞興寺住職 清 史彦(法名 釋 秀顕)

2019年 年頭の挨拶

くらべず あせらず あきらめず

亥年昨年の年頭のご挨拶の中で取り上げた、私(住職)の先生のおひとりである、竹中智秀師の文章の一部を、また今年の年頭の言葉とさせていただきました。 image

その先生の文章は、
自分自身のしたいこと、しなければならないこと、できることを、
他人とくらべず、あせらず、あきらめず、していこう

です。

さて、佛教とは本来、「佛」すなわち「真実に目覚めた人」の「教え」ですから、
「真実教」というコトです。人間であれば誰でもそうである事実を「言葉」に
したのが佛教なのです。その言葉の一つで、「無有代者」という言葉が
『仏説無量寿経』にあります。「代わる者有る事無し」と読み、
「私という存在は他に代わる者は無い」という意味です。

署名「私は、あらゆる歴史あらゆる社会に於いて、唯一無二の存在だ」というコトです。「そんなことは言われなくとも知っている」と言われるかもしれませんが。
本当に知っているのでしょうか。もし知っていたら、どうしていつも自分と他者を比べ、そしてその結果、焦ったり、諦めたりするのでしょうか。 私とは唯一無二なのだから、本来は他と比べるコトなど出来ないコトなのです。
でもしてしまう。これこそ、身を煩わし心を悩ます、煩悩の最大のものです。竹中師の言葉は、そんな煩悩熾盛の私たちに向けての、最大の注意書きなのです。
今も生きて働く、諸佛としての師の言葉を、また今年も大切にしたいと願い、年頭の挨拶とさせて頂きます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

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