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混迷の今に在って 自分自身を確かめたい 永遠の時、 無限の拡がりの中 此処、瑞興寺で 法要(式典+講義)が 執り行われます。
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あけくれは ちひさき寺に |
かけがえのない人生の たしかな道しるべが そこにある。 みんなと誘いあって 今 この寺(瑞興寺)に お参りしましょう。 |
和田しげしさんのことば(3) 永代経法要(1998.4.29)の法話より
○先日、岡部伊都子さんが、先の大戦中に沖縄戦で戦死された、彼女のいいなづけの話をされた。 彼は「国や天皇のために死にたくはない。ただ愛するあなたの為に、いのちを捨てるなら喜んで捨てます」と言われたそうです。 それに対して岡部さんは、「私なら喜んで(お国の為に)死ねますわ」と答えたそうです。が、彼の戦死後、「何とつれない。相手のことが全くわかっていない言葉だったんだろう」と気づき、 「何故、私はそうだったんだろう」と、今に至るまでズウーッと問題になっているそうです。
○「亡くなったその彼は、決して亡くなっていない。今も私自身を問い続けておられる。」とおっしゃて、『国家とは、戦争とは』と、講演で著書で訴え続け、叫び続けておられる。 ○亡くなったその方が、今、岡部さんを生かし、大きな力となって働いていらっしゃる。そんな方を『諸佛』とお呼びするのです。
○大事なことをすっかり忘れて、生きることに感動することもなく、毎日、何とはなく生きておる私達に対して、亡き人が 「生きるということは、どういうことなのか。」 「目を開いてください。」 「どうぞ、本当に生ききった真宗門徒の歴史にあなたも参加して下さい。」 と呼びかけておられる。 それが『仏事』です。それが永代経の願いです。
○全人類のすくいを『浄土真宗』と言うのです。全ての人々がひとつ願いに生きる世界。真実の共同体を『浄土』『真実報土』と言います。 それは、民族を超え、時代を超え、あらゆる差別を超えて、人々がひとつの願いに目覚め、その願いを生きる世界。その世界を生きるために私は生まれてきたんだ。その願いを『浄土真宗』と呼ぶのです。
○ここに、話す者と聞く者のひとつ世界が現にある。とことん自分中心の私達が「浄土に行こう」と願いを起こすとき『浄土』が向こうから、この場まで来て下さるのです。
□あけくれは ちひさき寺に ねぶつして 大き願ひに はずみおるかな [しげし] |