年頭の挨拶
2018年 年頭の挨拶
これは、もうお亡くなりになっておられますが、私(住職)の先生である、竹中智秀師の言葉です。
阿彌陀佛の摂取不捨(せっしゅふしゃ・あらゆる人をおさめ取って捨てない)の誓いを、解りやすく、
かつ的確に表わした言葉です。残念ながら、私たちの現実は、お互いに「選んで、嫌って、見捨てて」
しまっているのですが。だからといって「仕方がない」ではなく、そのような大きな願いが、枯れずにあるのだ。ということです。どこまでも、願い続けて往こうということです。
親鸞聖人は、和讃で次のようにうたわれます。
信心よろこぶその人、つまり、阿彌陀佛の摂取不捨の願いを受ける念佛者ですが、
それが「阿彌陀如来と等しい」とは、すなわち、「阿彌陀佛の願いを我が願いと
して生きて往く」という事です。そういう、私たち人間の生きざまを、
かの竹中師は、またさらに、次のような言葉として遺されています。
それは、
です。
すでに今生の命を亡くされた師ですが、今も生きて働く、まさに諸佛としての師の言葉を、また今年も
大切にしていきたいと願って、年頭の挨拶とさせて頂きます。今年もどうぞよろしくお願い致します。