瑞興寺

<真宗大谷派 瑞興寺>(ずいこうじ)
住所:大阪市平野区平野市町3-4-17
編集:瑞興寺住職 清 史彦(法名 釋 秀顕)

2025年 年頭の挨拶

光壽無量(こうじゅむりょう)

光壽無量 今年の年頭の言葉は、浄土系のお坊さんが、よく用いる言葉で、阿彌陀佛の働きは、光明と寿命が無量であることを表す言葉です。

 今、瑞興寺の寺報「顛倒(てんどう)」で、阿彌陀佛の摂取不捨(せっしゅふしゃ/摂[すく]い取って捨てない)の本願を四十八通りに表現するお経の言葉を読んでいますが、この光明無量は十二番目、寿命無量は十三番目の願文です。

署名  他の願文は、浄土の人民や菩薩がどんな存在かを説くのですが、この二つの願文だけが他と違って、阿彌陀佛の特徴、また阿彌陀佛の開く浄土の有様を、光明無量・寿命無量と表現します。光明は空間的に無限、そして、一切の衆生を照らして、そこに諸佛を見出す智慧を表し、寿命は時間的に無限、そして、一切の衆生を担って自己自身とする慈悲を表します。
 阿彌陀(a-mita)は元々インドの言葉で、aは打消しの意味、mitaは英語のメーターで意味は量る。よってアミダとは「量りしれない」という意味で、あらゆる物事を包み込む概念です。

image 自分の事を観ても、世界の有様を観ても、何から何まで厄介な事だらけです。が、その永遠無限の阿彌陀佛の願いが確かに在る事実に信頼を置いて、自らが、したい事、しなければならない事、できる事を、他人と比べず、焦らず、諦めずに、取り組んで行きたいと思います。
 これからも変わりませず、宜しくお願い申し上げます。

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