2024年 年頭の挨拶
龍王灌佛(りゅうおうかんぶつ)
今年の年頭の言葉は、「花まつり」の元になった、お釈迦様の物語にまつわる言葉です。
二千五百年の昔、インドのお釈迦様が、ルンビニの園で無憂樹の花の樹の下にお生まれになった際に、甘露の雨が降ったことに由来します。
二千五百年の昔、インドのお釈迦様が、ルンビニの園で無憂樹の花の樹の下にお生まれになった際に、甘露の雨が降ったことに由来します。その雨は、龍王が、お釈迦様の誕生を祝って降らした雨だったので、その出来事を「龍王灌佛」と呼びます。花の園で生まれられたので「花まつり」ですが、誕生佛に甘茶をかけて祝う習わしは、この「龍王灌佛」に由来します。
そのように、龍は佛を護る王ですし、また古来、龍は、幸運をもたらす縁起物です。水の神様で、五穀豊穣の象徴ですし、「鯉が天に昇って龍に成る」と言われて、「出世」の象徴でもあり、青龍は「可能に満ちた生命力」を象徴します。
実は私(住職)は辰(龍)年生まれです。六廻りが過ぎましたので、満七二歳になります。龍は、佛を護る王であり、元気、前進の象徴でもあります。私もまた「人生の本舞台は将来にあり」と、めげずに歩み続けようと願います。これからも変わりませず、よろしくお願い申し上げます。