○【第十八章】その2
|
************************** |
【住職による現代語訳】どれほど大切な物を仏前に投げ出そうとも、先生に施そうとも、信心が欠けていれば、その甲斐はありません。紙の一枚、銭の半分も、仏法興隆の為に寄付しなくとも、阿弥陀仏の他力にお任せして、深い信心を頂けば、それこそ、阿弥陀仏の根本の願いの本意であります。 |
○<住職のコメント>「異なるを嘆く」と名付けられた『歎異抄』のその最後の章。後は、後序を残すだけの第18章で取り上げれた課題が、この、仏法と金銭の問題であるという事は、誠に示唆に富んでいる。昔も今も変わらず私たちのつまづきはその辺りにあるのだと。 |