王舎城の悲劇(15)
観無量寿経を巡って
講師 中川皓三郎先生
□96年6,7月の講話より
浄土の世界を観る
○『観経』において、釈尊は王妃イダイケに向かって 西方極楽世界(浄土、無憂悩処、清浄業処、阿彌陀佛所)をイメージする色々な具体的な方法を説いて行かれます。
まさに私達、いのちを生きる者の環境を表現しているように思えるのです。
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無有安心之地
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○ どんな状況にあろうとも、 自分が自分自身として安心して生きていける世界の無い、 ○ |
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○先ず、日想観です。 ○西に向かって座り、 心をそこに止(とど)めなさい。 円、 というイメージでしょうか。 |
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************************ ○善導は 日想観に依ることにより、 ○我々が生きているということは、 だからこそ、
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○次に、水想観です。 ○清らかに澄み切った水の姿、 映え渡る氷の姿を想いうかべなさい。 透明にして水平なあり方、 あるいは、 |
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************************ ○水は、あらゆる姿に、柔軟に変化します。 器によって形を変え、 けれども、その本質は全く変わりません。 そのあたりからも、 |
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